あなたもスラスラ問題が解ける!~得点力が身につく3つのステップ
一般社団法人日本学習コーチング協会研究班
もくじ
はじめに 9
第一章 見抜く力 15
成績を上げるために必要なこととは? 15
スラスラ問題が解ける状態をめざす 17
繰り返すことの重要性 18
わかりました!の基準 20
意外にクセモノの「ちょっと」 22
学習コーチングの能力の備わった先生とは? 23
自分がどこをわかっていないのかがわからない 25
脳に短期的なストレスを適度に与える 27
「需要」に応える学習塾 28
自分の先生の能力を見抜く力 30
第2章 自ら考える力 33
できるだけ教えようとしない? 33
次にできるようになるために、今、とるべき手段 37
先生と生徒の最悪な組み合わせ 40
成績を大幅に上げるために必要不可欠なこと 42
本気度が得点力アップを左右する 44
重要なのは、学習システムではなく先生 46
インプットとアウトプット 47
得点力が身につく三つのステップ 50
学習コーチを兼ねた先生は、成績アップには不可欠 56
学校の先生と塾の先生の全く違う役割 60
長期的に継続的に見てもらうことが重要 62
成績アップが具現化するとき 64
トータルバランス 69
短期ではなく長期的なビジョンの大切さ 74
近い未来を考えた上で、今やるべきこと 75
低学年のうちにしておくべき勉強 78
教えるのは、システムや組織ではなく「先生」 79
生徒に影響を及ぼすのは「一人の先生」 83
「自ら考える力」を身につけるには? 84
第3章 気づく力 87
成績を上げたい本気度 87
誘導尋問の怖さ 89
「部下」と「生徒」の動かし方は違う 90
一部の学習塾の「学習計画表」の本当の目的 94
本当の目的と本当に必要なことに絞る 96
成績がなかなか上がらない理由 97
自分自身の状況や能力を認識することの大切さ 98
気づかせてくれること 102
得点できる勉強法は、実は一通り 104
得点化するポイントは繰り返し 106
成績を上げる先生は「気づかせる」 108
「得点力を身につける」主役は、生徒自身 111
学校は表舞台、学習塾は舞台裏 113
得点力を身につけるのは学習塾 115
突然やってくる「きっかけ」 117
コミュニケーションが成績アップに影響を与える 119
自分でよく考え、よく調べる 120
自分の能力を引き出してくれる存在 121
気づきを与え導く存在 124
あくまで主役は生徒 126
成績を劇的に上げた人の秘密 127
強制は成績アップに結局、結びつかない 129
他人との比較ではなく、自分自身との比較 133
第4章 ホンモノを見分ける力 136
自ら考える力の重要性 136
処理しきれない膨大な情報 138
大量の宿題を学校や塾が出す本当の理由 140
偏差値の意味 143
偏差値が徐々に崩れつつある 147
偏差値が重視されなくなる近い未来 149
他人との比較の役割 155
学習塾や予備校で身につけること 157
ホンモノを見分ける目 161
バランスが重要 163
復習したの? 171
成績がいい人のノートがきれいとは限らない 175
近い将来を考えた上での勉強法 179
おわりに 187
「大きな流れには逆らえない」
そんな前提でこの本は、書かれました。
この本は、「現状を理解し、その上で次にどうすべきか、自ら考える」きっかけになるはずです。
中学の教科書にも載っていて、大学入試にもよく出てくる、ある英単語の日本語訳に対し、辞書の意味が間違っているものがあります。多くの参考書でも、いまだに間違った意味のまま掲載されています。
ただ、多くのネイティブも当たり前のように指摘しているので、あと数年で、英和辞書の訳は訂正され、その後、徐々に教育での現場でも修正されていくことになるでしょう。
しかし、現状では、その英単語の日本語訳が学校のテストや入試に出題された場合、本来の正しい日本語訳を書いてしまうと、採点する先生に×にされる可能性がかなり高い。そのため、正確な日本語訳だけでなく、「間違っている日本語訳」も受験生に教えるようにしています。
というのも、私の仕事は予備校の講師。大学入試で得点できるようになるための指導です。大学入試や高校入試、あるいは、中学校や高校での定期試験では、「本当に正しいこと」を答案に書くことが重要なわけではなく、「採点する先生が◎にしてくれるかどうか」が全てです。得点できることを第一目的で指導していくのです。
また、授業で取り上げる英語の内容も、いわゆる「ジャンク英語」「流行語」は取り上げません。現在のところ、入学試験や学校のテストに出ないからです。学校のテストに出ないということは、先生自体が知らない場合も多く、英作文などでそういったことをテスト答案に生徒が書いてしまうと、点を落としてしまいます。
このことがいいとか悪いとかではなく、「試験」では、「採点者が○にするか×にするか」が全てです。「採点者が○をつける答え」をとりあえず書いて合格を勝ち取り、入学後にタイミングをみて指摘していくとか、様々な手段を考え「次のステップに進む」しかないのです。「次のステップに進む」ためにも、とりあえず合格して入学しなければ、次の手段をとる機会すら与えられないのです。
正しいことをただ主張すればいい、うまくいかない理由を時代のせいにすればいい、人のせいにすればいい、そう判断してしまう人がいても、本当の意味では、その人の言っていることはその通りで的を射ているのかもしれません。
しかし、どんな時代であっても、どんな環境にあっても、「今」を生きていかなければなりません。そうであるなら、自分の現在の状況、環境を素直に受け入れ、まずは、目の前にあることに対し、ベストを尽くした方が賢明だと思うのです。
場合によっては、周りや相手に合わせて第一歩を進めてしまったほうがいい場合もあるでしょう。そうしないと、第二歩に進む機会さえ与えられないのですから。
ベストを尽くすとはいっても、他人に言われたことを何も考えずに従いさえすればいいのではありません。また、納得できないから全く動かないということでもありません。
たとえ他人に指図されたことであっても、それが納得のいかないことであっても、自分がその時の自分の立場・役割で、その時にやるべきことに対し、「自ら考え、行動する」ことが、次のステップにつながると思うのです。
立ち止まっていては、次に進めません。時には、そのことに失敗することもあるでしょう。でも、もし、その行動が「自ら考えたもの」であれば、きっと次の段階では、もっと広い視点で「自ら考え、行動する」ことができるようになるでしょう。
時代を変えるのも人間です。
とはいえ、どんな高い志があっても、時代を変えるほどの力の人間であっても、今すぐに変えることはできません。とりあえず、前に進むために、先人に合わせるような割り切りも時には必要です。現在と近い未来は、「大きな流れには逆らえない」のです。
たった一人の人間では、何を思おうと、いくら自分の考えが正しいと心から確信していても、その大きな流れを自分でコントロールすることができない。
このことは、だれもが潜在的には理解しているはずです。
その想いは心の中で大切にしつつも、目の前で今、自分でできることに最善を尽くす、目の前にある自分が今やるべきことに対し、「自ら考え、精一杯行動していく」ことこそ、重要なのではないでしょうか。
そういった人が増えれば、そういった個々の力が結集して「大きな力」となって、「大きな流れ」を変える「ほんの一瞬のタイミング」がやってくるに違いありません。
そのタイミングを見逃さない能力。この基礎となるのが「自ら考える力」なのです。
それが、新しい時代を築いていくことになるでしょう。
漢字の練習を繰り返す。
方程式を速く正確に解く。
英文を速く正確に読むために、英文法を深く理解する。
今、中学生や高校生が行っている日常の何気ない勉強が、「自ら考える力」のベースを築いていくのです。
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